COM3D2/CM3D2 光源とかエフェクトとかのお話
絵とか写真とかにおいて、光源やエフェクトと言うのは重要です。
カスタムメイド/カスタムオーダーメイド3D2(以下CM3D2/COM3D2)のSS撮影においても同様で、これ次第で大きく印象が変わってきます。
とはいえ、始めの頃はどこをいじればいいのか、どうすれば効果的なのかよくわからないものです。
また、人によってやり方も好みも様々なため、方法論も色々あるのが現状です。
そんなわけで、自分はそこまで手がかかっていることをしているわけではないですが、何かの役に立てばと思い、記事にしてみることにしました。
何らかのお力になれば幸いです。
0.注意事項
まず大事なことなのですが、これから紹介する方法はあくまで現在の自分のやり方です。
ですので、これが絶対の正解だというわけではありません。どんどんアレンジしても構いません。
同時に、他の人のやり方を否定するための記事ではないので、そうした行為をしないようにしてください。
また、今回様々なプラグイン・MODを使用しております。(いつもありがとうございます)
これらの製作者様にこの記事に関することで、迷惑をかける行為は絶対にやめてください。
色々と言いましたが、まあ常識の範囲で行動していれば問題ないと思います。
1.準備
必要なプラグイン
というわけで、まず今回の撮影で使ったプラグインの紹介をしていきます。
とりあえず、今回のやり方に置いて必須と思われるのは以下の通りです。
一応、SCプラグインがあればスタジオモードでも同じ方法でいけるかもしれません(試していない)
また、エフェクト関連はCM3D2の場合、PostEffectプラグインでも同じようなことができます。
撮影前の準備
さて、早速撮影に入っていきます。
エディット画面に入って、とりあえず今回の衣装等にしていきます。
で、衣装がこちらになります。
肌は共有ロダにありました、「高精細じゃない4K肌」(4K´肌)を使用させていだたいています。
一応、肌は影響あるかもしれないので注意してください。(大きく感じが変わらないタイプ以外は多分大丈夫ですが)
その他MODは、今回の撮影では影響ないとは思いますが、
- 髪は時流れ様の「OL人魚姫 髪型セット」
- 水着とサンダルはながれや様の色変えMOD
- ヘッドドレスはSDK様のアリス・マーガトロイド衣装MOD
を使わせていただいています。
というわけで、複数メイド撮影で適当にここまで仕上げます。
「複数メイド撮影ってなに? どう使うの?」って人は、以下の記事を参考にしてください(隙あらば宣伝)
画面の傾きは複数メイド撮影やSCプラグインでもできますが、自分はCameraUtility.Pluginを使用してさせていただいております。
最終的にパースの変更も行うので、CameraUtility.PluginかSCプラグインのどちらかはあるといいかもしれません。
他の撮影でよく使われているプラグイン関連は、以下の記事を参考にしてください(隙あらry)
とりあえず、これをベースに色々といじっていくことにします。
2.ACCexと複数メイド撮影
肌のツヤの出し方
そういうわけで、まず肌をツヤらせていきます。
この赤で囲んだところをクリックし、skinの項目にある
Shininessの数値をいじれば、肌が光るようになります。(画像では分かりにくいかもですが)
個人的な好みで、大体0.06~0.08くらい辺りの数値に設定しています。
一度“0.1”を押してから、<を何回か押すといい感じに調整しやすいかと思います。
まあ、ここは個人の好みが大きく反映されるところだと思います。この後の光源調整や光学ブラーの影響なども考えて、調整するといいでしょう。
複数メイド撮影での光源調整
続いて、複数メイドで光源を調整していきます。
まず、メイン光源をいじっていきます。
今回は画像のように調整していますが、当然撮るSSによって細かい調整は変わってきます。
意識していることとしては、
- この光源では影の付き方を重視する
- 色の調整はSSの雰囲気に合わせる
- 影はこの後別の光源を重ねていく関係もあって強めに
- 逆に明るさは弱めにするようにする
というところでしょうか。
特に影の付き方は、どうしてもメイン光源に依存せざるを得ないので、ここを特に重要視することになります。
また、今回は最終的には問題なかったですが、他の光源と矛盾しようが見栄えのいい影の付き方を重視するのも時には重要です。
以前から何度か言っていますが、最終的な見栄えを大事にするのが第一だと自分は考えています。
どこまで許容するかは個人差があるでしょうが、時にはそうした割り切りも大事だと思っています。
その後、追加で弱い光を当てつつ、肌のツヤを表現していきます。
自分は大体いつも追加で2つ当ててます。当て方はなんかこう、肌がエロい感じになるようにですかね……(曖昧)
今回は水着なので肌のツヤがいい感じになるように当てましたが、普通に服を着ている場合などは、影の濃淡をつける感じで当てることが多いです。
この部分は4方向から光を当てて立体感を付けるなどの方法もあるみたいなので、色々工夫してみるといいと思います。
3.SCプラグイン(PEプラグイン)
ここからはSCプラグインで調整していきます。
光学ブラー・深度ブラーに関しては、複数メイド撮影でも使えますが、SCプラグインはあまり複数メイド撮影との相性がよくないためか、SCプラグインでしか動かせないということがよくあるので、大体SCプラグインで調整しています。
まあ、この二つは使用感が変わりますが、複数メイド撮影の方で調整するのでも大丈夫でしょう。
また、少し使い勝手が変わりますが、CM3D2ではPEプラグインでも同じような調整が可能なので、そちらでも問題ないと思います。
ちなみにCM3D2だとSCプラグインは機能増えますが、自分には使いこなせませんでした(小声)
光学ブラー
というわけで、まずは光学ブラーの調整です。自分は毎回使うようにはしています。
それぞれの調整はSSの雰囲気に合わせてやっている、としか言えないですかね……一応、明るすぎて白飛びし過ぎないように、他の光源とかと一緒に調整しています。
今回は外で明るい雰囲気を出すような調整をしています。と言っても、光学ブラーのオンしたときのデフォルトより暗くするようにはしていますが。
画面の端の方に違和感がある場合は、色収差を0に近づけるといいかもしれません。今回は特に問題なかったのでそのままです。
サンシャフト
続いてサンシャフトです。この機能は室内で特に強調したい光源がない場合などで、普通に使わない場面があります。
解像度とブレンドはいつもこの調整で、ドラッグをクリックしたら出るボックス(これって書いてるあるやつ)を動かし、後の項目はなんかこう感覚で動かします。(?)
基本的に一番大きな光源があるであろう位置に合わせるようにしているため、影のかかり方を意識して「だいたいこの辺」って感じで配置しています。
正確な位置に配置するというよりは、画面全体の見栄えを重視することを、この場面でも意識します。最終的に微調整することは多々ありますし、この時点では大雑把なことも多いですが……
ちなみに、半径ブラーやボックス位置の調整で画面全体に光をかけたりなどもできる(はず)なので、色々試してみるといいかもしれません。
深度ブラー
背景をぼかして遠近感を出してメインの被写体を目立たせたいときや、逆に人物をぼかしてなんかいい雰囲気なSSを撮りたいときに使います。
かけ方の強弱はあれど、ほぼ毎回使っている感じですね。
フォーカスビジュアライズ(複数メイド撮影側の機能では深度表示)にチェックを入れると、こんな感じの画面になります。
白いところがぼやけるところ、黒いところがぼやけないところになります。要はメインを黒いところに入るようにすればOKというわけです。
ちなみに、SCプラグインではフォーカス変換にチェックを入れると、指定の人物を中心に調整することが可能です。
上の画像は実際にフォーカス変換で焦点をメイドに合わせた状態になります。
その後は焦点サイズとアバーチャー(複数メイド撮影だと焦点領域サイズとカメラ絞り)を調整して、いい感じに範囲を調整します。
フォーカスビジュアライズを外して、実際の映り方を確認しつつ、ブラーサイズ最大値(複数メイド撮影ではブレ)でボケ具合を調整していきます。(画像忘れ申し訳ない)
メイン被写体以外をどれくらい強くしたいか、というところが意識したいところでしょうか。
フォーカス変換を使わない場合
複数メイド撮影や他のMODとの兼ね合い、またメイン対象が複数人いる場合などでフォーカス変換を使わない場合、自分で焦点距離を合わせていくことになります。
というわけで、とりあえず深度ブラーにチェックを入れた状態です。
色々と合ってないので、とてつもなく見難いですね。
とりあえず、フォーカスビジュアライズにチェックを入れると、物凄い真っ白な画面が見えますね。先程ボケボケだった理由がよくわかります。
そういうわけなので、まず焦点距離を動かして、メインに映したいものに合わせます。
その後、焦点サイズとアバーチャーをいい感じに調整すると……
このように、メインに焦点が当たるようになります。
深度ブラーは感覚的にわかりやすく、また効果が高いので、積極的に使っていきたいです。
コントラスト
コントラストを調整します。
自分はいつも画像くらいの調整にしています。ブラー拡散は割と適当なので、この数値から前後することが多々ありますが、まあ。
強度を大きくするとくっきりした感じに、小さくするとぼやけた感じになるかと思います。
正直、これと次のカラーカーブはよくわからないまま使って、なんかそれっぽくなるようにしてるだけ感あるので、各自調べてください。
どれも個人の好みが出るところだと思いますが、コントラストは特に出そうなので自分の調整を見つけてしまった方がいいかもしれません。
カラーカーブ
最後にカラーカーブをいじっていきます。
光源やブルームとの兼ね合いもありますが、大体以下の画像の数値でいつも調整しています。(赤と緑は逆の場合も)
青の調整です。
緑の奴です。
赤です。
微妙な変化かもしれませんが、雰囲気は変わっていると思います……た、多分。
あと、実際は意味のない調整もしてるかもしれないので、その辺はご容赦ください。むしろ教えてください。
微調整
これで一通りいじったので、微調整をしていきます。
そして微調整したものがこちらになります。(3分クッキング)
CameraUtilityで傾きやパースの変更もやって、なんかいい感じにしてみました。
一応、これで出来上がりではあるので、とりあえず最終的にどんな数値になったのか載せていきます。
カラーカーブは前の項目そのままです。
最初と比べるとだいぶ雰囲気は変わっていると思います。
このように、少しの工夫で大きく変えることができますので、今回の記事を参考にしたりしなかったりしつつ、自分だけの調整を作ってみてください。
4.その他
もうちょっとだけ続くんじゃよ。
ここでは、最近始めたばかりであまり自分も使い込めてないもの、なんかお役立ちそうなテクニック? などをついでに書いていこうと思います。
本題ではないかもしれないので、読み流しても問題はないと思います。
肌toon
今までは実はよくわかってなかったので変更していなかった肌toonですが、最近カス侍様の肌toonで色々と試してみるようになっています。
変更方法は他の肌toonを使ったり、ACCexで変更したりなど、色々とあるようですし、もっと試してみてもいいかもしれません。
とりあえず、カス侍様の肌toon4種類の違いを載せてみます。その他の設定等は、全部一緒です。
結構雰囲気が変わっているとは思います。
ただ、やはり光源等の設定を使い回すのではなく、また新しく調整していった方がいいと思いました。要勉強です。
アニメ肌
最近話題のType-A-Feel様のアニメ肌です。
素晴らしい出来で、表現の幅が大きく広がりますし、今後も様々な発展をしていきそうな気がします。
とはいえ、しょうがないことですが表現が大きく変わるので、先程までの調整そのままだと違和感が出てしまいます。(フリー色で調整しているとまた違うかもしれませんが)
上の画像はかなり赤を強めにしています。4k'肌でいつもの調整だと下の画像のような感じです。
背景の色合いが違うのがなんとなくわかると思います。
肌toonもそうですが、やはりそれぞれちゃんとあった調整を考えておくのが大事ですね……
スタジオモードでの光源
「今まで色々言ってたけど、複数メイドじゃなきゃ光源の表現できないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
スタジオモードの場合、SCプラグインでライトの調整をするという手段もあります。
が、同じ表現はできませんが、スタジオモードはスタジオモードで工夫次第で色々できたりします。
こちらはCameraUtilityで画面を傾けただけの、光源を何もいじってないスタジオモードのSSです。
で、こちらが色々駆使して撮ったスタジオモードでのSSです。
画面の傾けとパース変更(と衣装)以外は、全て公式の機能のみで撮ったものだと思います。(撮ったのが3月ごろなので記憶が間違ってなければ)
深度ブラーなどはスタジオモードでもあるので、色々とやってみると表現の幅が大きくなると思います。
終わりに
というわけで、自分のやり方を説明してみました。
物凄く凝っている方に比べると、大したことはやっていないのですが、それでもだいぶ見え方が変わっていると思います。
ここからもっと発展させるなり、別の方を参考にするなり、むしろ手を抜くなりするのも自由です。
表現の方法は一つではありません。
この記事が自分の方法を見つける手助けとなれば、幸いです。
それでは、最後に全てのプラグイン作者様、今回の撮影で使わせていただいたMODの製作者様、また以前に撮影のことでアドバイスをくださった皆様への感謝の言葉で閉じさせていただきます。
ありがとうございました。
(誤字・脱字や問題などがありましたら、ご報告ください)